2014年9月21日日曜日

中華菜館同發新館で侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督『童年往事 時の流れ 』(1985)

同發新館で映画を見た。

何も起こらないなあ、と思いながら見ていたのだけど、最後の三分間で傑作になった。
第二次世界大戦後の台湾の一家族のお話なのだけど、劇的な物語はまったくなくて、日常が淡々と過ぎ、父も母も祖母も亡くなったりしていく。小学生だった主人公の「あは」は大学受験の年齢になる。「あらすじ」ってこれくらいかもしれん。
あまりに何も起こらないので途中何度か眠りそうになったけど、「20世紀中頃の台湾の庶民生活の描写」に対する興味で見ていたら、最後の三分間で大変感動した。途中、祖母と散歩するエピソードがあって、何のことか分からなかったのだけど、そういうことだったのか、と。

激動の第二次世界大戦後の台湾史にほとんどまったく言及していないよなあ。
高校の歴史って、第二次世界大戦後のことはあまりやらないと思うので、高校で世界史か日本史やったくらいでは、この映画の歴史的背景は理解できないのではなかろうか。
僕もまだよう分からんし。

童年往事 時の流れ - Wikipedia:


夜、目が覚めた。
時間が経つと、個々のシーンがとくに脈絡もなく脳裏に浮かんでくるようになった。
これは本当に傑作だったようだ。
主人公の一家は、仕事で先に台湾に渡った父から「台湾には水道もあるぞ」と言われて台湾に移住した(それが理由じゃないけど)。
家庭の中でアハがひとりになる瞬間、水道が効果的に使われていた。
父が死んだ夜に水道で体を洗っていると母親が大声で泣き叫び始める、とか、夢精をして夜中に水道で下着を洗った後寝床に戻ろうとした時に母親が泣きながら手紙を書いていることに気づく、とか。他にもいくつか水道を使うシーンがあった気がする。

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