2015-10-29

メモ:『ワンス・アンド・フォーエバー』(2002)

今年度後期のスタジオ授業(ベトナム戦争を描いた映画で使われているポピュラー音楽について調べてまとめる)のために、朝から早起きして見た。まだ一時間くらい残っているが、飽きてきた…。2曲あった。
みんな、よろしく。

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2015年10月29日()15 tweetssource

@nakagawa09
早起きして授業のために映画を見ている。眠くて頭があまり動いていないし、メモ取りながらだし、メル・ギブソンだし、面白さがなんだかわからない。
posted at 05:07:15
@nakagawa09
このアメリカ中心主義的な世界観はこの後修正されるんだよな? まだこのままだと、とてもじゃないが、2001年の映画とは思えんな。
posted at 05:15:58
@nakagawa09
「悪者をやっつける」って…。誰が「悪者」なのかは自明じゃないのだから、「誰が悪者か」を誰が判断するのか、ってのが一番のポイントじゃないか。
posted at 05:26:26
@nakagawa09
2002年なので、911の後なので、「"ベトナム戦争への反省"への反動」があったのかな、と思ってしまう。あったのかもしれないし。
posted at 06:09:15
@nakagawa09
一時間半たって、初めて「戦争に対する疑念のようなもの」が導入された。「ようなもの」でしかないけど。
posted at 06:13:08
@nakagawa09
戦死した仲間(西洋人)への敬意は描写するけど、戦争することに対する疑いとか、戦死した東洋人に対する敬意とかは、描写しないのだなあ。
posted at 06:42:43
@nakagawa09
ただの駄作と切って捨てる前に、「ベトナム人」を動物みたいに扱うこの視線は、この映画が2002年に公開されたことを考えると、許し難い。「あめりか人」は「あめりか人」だけを「人間」と思ってる、という、とってもナルシスティックな映画だった。
posted at 06:54:02

2015-10-28

メモ:『7月4日に生まれて』(1989年)

今年度後期のスタジオ授業(ベトナム戦争を描いた映画で使われているポピュラー音楽について調べてまとめる)のために、見なおした。15,16曲あったので、みんな、よろしく。

それ以外のことをちょっとメモ:
・ベトナム戦争が起きた原因とかそれがどのように良くないかとか、そういう描写と説明は、なかった!
・なので、「車イス映画」として見てしまった。なので個人的には、歩行訓練のリハビリのところなんか、10年前のことを思い出すと涙無くしては見られない。
・最初に出てきたシーンを効果的にもう一度使う、という作劇術がうまく使われていて、よく出来た映画なんだなあ、と思った(パレードを見る側だったトム・クルーズがパレードする側になるとか、ケネディの演説を見ていたトム・クルーズが民主党の党大会で演説するとか)
・オリヴァー・ストーンは、「まるで見てきたように”事実”を”正確に再現"する歴史映画」を作ってしまう監督だけど、やはり、そこはちょっといただけないなあ、と思った。
・あと、ウィレム・デフォーは登場するとすぐに分かる。

これ、公開時に和歌山で見たなあ…。


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2015-10-16

[宣伝]10月16日(火)の音響文化研究会トーク・イベント#2:ゲスト:城一裕さん(IAMAS)@京都メディアショップ

(最近、このブログ、自分の宣伝ばっかだな…。)

宣伝します。来月10月16日のこれです。http://soundstudies.jp/t03/

次回の音響文化研究会トーク・イベントは、京都メディアショップで10月16日(金)に午後7時から行います。「紙のレコード」を考えた城一裕さんをゲストに、中川がいろいろと質問します。ガチャガチャした仕切りにならないように気をつけます。でも、きっと、城くんは上手く話すだろうから、大丈夫!

「紙のレコード」というのは、レーザープリンターで紙に溝の凸凹を刻みこみ、その紙をレコード・プレイヤーで「再生」すると音が生じる、という代物です。だから実は「紙のレコード」というのは、見かけはレコードだけど、「音の記録(レコード)」ではない代物です。
レコードから流れ出す音も「再生音」じゃないです。

VIMEOより:cutting record - a record without (or with) prior acoustic information

Paper Cut Record from jo kazuhiro on Vimeo.


この「紙のレコード」はどうやって作るのか、さらには、なぜこのようなものを思いつくに至ったのか。そういうことについて、城一裕さんから色々お話を伺います。紙のレコードの制作実演もやってもらいます。中川は「紙のレコード」を「サウンド・アートの歴史」のなかに位置付けてみたりします。
ご都合のよろしい方、どうぞおいでませ。

10月以降もまだ何回かトーク・イベントを行います。ただし日程は未定です。しばらく音響文化研究会のメンバーはそれぞれの学会で活動しますが、2016年3月くらいに次の企画を考えています。そこらへんでまとめて何回かやるつもりですが、予定は未定です。

2015-10-12

第66回美学会全国大会@早稲田大学のメモ


第66回美学会 全国大会@早稲田大学





早稲田美学会午後のシンポジウムは、金子くんの生録の発表が非常に面白かった。
70年代日本における「聴覚性(集団が共有する聴取の技法あるいは音の文化、みたいな意味)」について、対象とそこから観察できる議論について要所を押さえた丁寧な議論だった。文章化しておいて欲しい。
生録活動の系譜の起源のひとつに「ステレオ録音の普及」にある、というのは、Living Stereo 所収のスターン論文がいっていることらしいが、なんか腑に落ちない。あと、「アマチュア写真撮影」とかとの「形態学的類似」をどう指摘できるのだろうなあ、と思った。

終わってから居酒屋に行って、シンポジウムで行われたそれ以外の本格的な哲学的な議論を僕が驚くほど理解できなかった原因について、もろもろ考えることができたのは有益だった。関心の水準がどのように異なるか、ということなんだが。

あと、デュビュッフェの発表で「アールブリュット」は「アウトサイダーアート」ではない、という話が僕にとっては啓発的だった。デュブュッフェが、なぜ、1961年に「musical experiences」を録音したのか、何となく分かった。これは、グループ音楽との奇妙な同時代的アバンギャルド、とか、視覚芸術家による音響芸術の先駆的な開拓、とか考えるよりもむしろ、デュブュッフェにとっての「アールブリュット」の試みだ、と考えるのが良いようだ。

あと、「アナログ写真ではなくデジタル写真というフォーマットの変化」について考えるためのモデルとして、スターンのMP3研究の訳出を待ち望む人々が、写真研究者のなかにいるらしい。写真研究においては、どうしても「内容」に関する議論に引き摺られてしまうらしいので。

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そして帰り道、ジーパンがまた破れた。繕いものするぞー

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美学会全国大会二日目。伊藤亜紗さんの「障害と美学」はとても啓発的だったし、また、誰しも「障害」については一家言あると思うので(あるよね?)、色々疑問を誘発されて面白かった。

フルクサスの発表、なくなったんだよねー。
松谷くんの「映画映像における食」の話が、やたら風呂敷を広げていてなんだかよく分からなかったのだけど、"人間中心主義的な世界観みたいなものを超えたもの"とやらを目指して進んでいるらしく、その野心的で前向きな姿勢に大変感心した。
発表以外の場所でもなんか色々な人と話をしたけど、"感性論について語る際に、歴史的な語り口を採用しない、抽象的で哲学的な議論"は、どういうエートスから始まるのか、という話を聞けたのが面白かった。
北村先生(オトート)が、今やもう58ってのにビックリした。勝手に、僕より8,9才上の人、って思い込んでいた。
あと、懇親会とかで話したすべての関西のコーハイたちに、「横国の中川克志さん/中川克志先生はオシャレでカッコよくて賢い」とさりげなくツイッターで呟いておくように、と伝えておいたのに、先ほどエゴサーチした限りではそのようなツイートが見当たらない。
けしからん。

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美学会三日目。
馬場省吾(横浜国立大学)「刀根康尚の音楽活動についての解釈と位置付け」は無事終了。80年代以降の刀根の展開を位置付けようとしたもので、短い時間だったし、まあ、よろしかったのではないか、と。
60年代の刀根について蒐集した情報の活用は、修論の課題ですな。

ひとつ前の高倉さんの黛敏郎の発表は、大変丁寧で感心しました。黛敏郎のカンパノロジーの音響作成において、1948年の山下啓治「実験音響学」という論文が活用された、という話が面白かったです。

今日の祝日月曜日、早稲田は授業日でした。15回確保したからって授業の質が担保されるわけないと思うけどなあ。あるいはそもそも、「質の担保された授業」って、正直、どんなものか想像がつかない。

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