勤務先の横浜国立大学大学院都市イノベーション学府・研究院(IUI)がこの春、最初の修了生を出す。なので、3月19日から21日までYCC(ヨコハマ創造都市センター)で修了展を行なっていた。 →横浜国立大学 都市イノベーション学府(IUI)修了展 IUI編集会議
写真撮影のために昨日今日と2回行って、今日は修了展最後の会議のようなものにも参加して多少発言したし、色々思うことはあるのでまとめておこうかと思ってブログを開いたのだが、この六行ほどを書く間に、そんなに気張ってまとめるほどのことではないような気がしてきたので、まとめずメモしておくに留める。
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・何よりもまず、このようなイベントをゼロから考えて企画した実行委員の学生と教員、お疲れ様でした。
・修了生たちには、大学出て良い人生を送ってください、と言っておきたい(が、明日また会うみたい)。
・ヘタすると、「学生からの自主的な発案」を出させる会みたいなお仕着せの何かのまま進行していきそうになりそうだったのを止めることができて、良かった。
・「文理融合」な事態を多少なりとも面白いと思っている学生がけっこういることを、初めて知った。でも、「都市イノベーション」に何の帰属意識のない学生がかなり多いことも事実。僕もあまりない。
・司会の学生の声がいい声だった。会が終わってから「土木の諸問題を解決するのにとても役立つよ」といって「広沢虎造」を薦めたが、その場にいた他の人によると、彼は真面目なのでどうやら本気にしたらしい。申し訳ないことをしたが、これをきっかけに浪花節に親しんで貰いたい。あと、自分の話が長すぎるので、司会としては失格だと思う。
・都市計画というディシプリンのなかに教育学みたいな研究があることを知ったのは、面白かった。
・教授会で見たことのない教員が結構いた。「幽霊部員」みたいなものか。僕も幽霊をやりたい。
・「文理融合」に関する僕の意見は、あそこで述べた通り。「本当の文理融合」とは、「文系的な知と理系的な知が相互に乗り入れて何か新しいドライブ感が生み出される状態」なんかではなくて(そういうものはあり得ないと思う)、「文系的な知のあり方」と「理系的な知のあり方」というものがありそれらは異なったものであることを知ること、だと思う。「あり方の違う知があること」を知ること、だと思う。ふたつの知の違いは、「互いの専門用語を知らない」とかその程度の違いではないが、理解するのがそんなに難しいものでもないと思う。で、たぶん、学生ではなくわれわれ教員が先にそのことを学ばねばならないと思う。
・まとめ1:学生は、使えそうな教員は使えばいいと思う。
・まとめ2:教員は、互いのことをもっと知ったうえで、自分の仕事を一生懸命すればいいと思う。
・まとめ3:で、「所属大学院のあるべき未来像」とかそんなことは、年度末に慌てて考えるようなことではないと思う。
たぶん。
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