MOTアニュアル2020 透明な力たち | 展覧会 | 東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO
緊急事態宣言下だったし、石岡瑛子展がものすごい行列で、待ち時間2時間くらいらしいという情報を得ていたのでなかなか行く気にならなかったのだが、ちょっとしたきっかけをいただき、家族で東京都現美に行った。ものすごい行列で、チケットを持っていても並ばなければならなかったが、「透明な力たち」の方は並んでいなかったので、見た。
(でもその後、おかげさまで石岡瑛子展も見れた。凡庸な感想だが、スーパーな人であることが分かった。すごいパワーを持っている人、世界のなかで際立つ人、最先端で自分の自我を貫き通す人、ひとめでそれがその人の作ったものであると分かる人。そういう人は現実に存在するんだな、と思った。そういうひとに憧れる若い人と、そういうひとと「同時代」を過ごしたのだろう初老の男女がたくさんいた。みんなお洒落に見えた。)
とはいえ、「透明な力」展の感想をメモしておく。とはいえ、鼓と一緒に展覧会をゆっくり見ることは難しく、少しでもちゃんと見れたのは、片岡純也+岩竹理恵の諸作品と、お目当てだった久保ガエタンさんのインスタレーション。他に細菌を使った作品も面白そうだったのだが、まったく見れなかった…。
片岡純也+岩竹理恵は、BankARTの「心ある機械たちagain」でみk他作家だった。面白いな、この作家。もっとゆっくり見たかったけど、鼓は駆け抜けていった。
I am alive.: メモ:心ある機械たちagainについて:「現象」とは何か問題
久保ガエタンさんのインスタレーションは、淡々と作者がナレーションして電話する映像作品と、その背後で、マイクに改造された聴診器の振動を利用して(たぶん)、クラドニ図形ではないけど鉄板(?)のようなもののうえの砂を震わせていた。電車が走るような轟音はドラマティックだが、その部屋全体の音響効果が、うまく調節されていなかったように思う。作者のナレーションが変に反響してよく聞き取れないし。この後石岡瑛子展を見た時にその音響効果の素晴らしさ(変な反響などはゼロ)を体験したので、この問題は、美術館固有の問題ではなく、このインスタレーション(設置に関わる技術的な)問題だと思う。残念。
録音と電話と地震とを何となくつなげる発想でいるらしいので、海中の音とかオーロラの事例とかも含めて欲しかったな、と、 Douglas Kahn, Earth Signal Earth Soundのことを思い出しながら思った。
カタログの編集に「楠本」の名前があった!
0 件のコメント:
コメントを投稿