2022-05-27

劉美蓮『音楽と戦争のロンド』廣瀬光沙(訳)(集広舎、2022年)

西村正男さん監訳の劉美蓮『音楽と戦争のロンド』廣瀬光沙(訳)(集広舎、2022年)を献本いただきました。ありがとうございます。これは読み応えありそうな。

こちら、作曲家江文也の生涯を克明にたどる本です。江文也といえば、何年か前の朝ドラ『エール』でも知られる(?出てたの?見てないので知らない)台湾出身で、中学生以降は日本で教育を受けた作曲家です。ベルリン開催オリンピックに作曲家として参加し、戦後は日本国籍を失い、中華人民共和国で文革に翻弄されたりしたひとです。映画『珈琲時光』(2004年)は江文也をテーマにしているそうです。

僕は、2019年9月に台北でアーティストの王虹凱(Wang Hon-kai)さんにインタビューした時、江文也をテーマにした作品を準備中と聞いて、この作曲家のことを知りました。 →参考:王虹凱が台湾の音楽家・江文也をテーマにしたレクチャーパフォーマンス上演 - 台北駐日経済文化代表処 Taipei Economic and Cultural Representative Office in Japan 
なので、この読み応えありそうな厚さですが、丹念な記述をぼちぼち読んでいこうと思う本です。資料本として活用します。図書館にも入れておいたので、ぜひ、学生諸君も参考書として活用して欲しい。早く、また台湾に行きたい。

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