2011-01-04
memo-Gordon Monahan
Gordon Monahan - Speaker Swinging - audio art
ゴードン・モナハン《スピーカー・スウィンギング》(1982)は、実演を見てみたいが、これだけでもけっこう面白い。好きな作品だ。
参考:武満徹(監修) アルク出版企画(編) 1993 『MUSIC TODAY 特集 サウンド・アート』 第19号(1993) 東京:リブロポート社。
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本人のウェブサイト:Gordon Monahan - Sound Art, Sound Installations
けっこうちゃんと更新してる。
Monahanは、ウェブサイトも充実してるし、1986-2003のDVDもあるし、ここでまとめる必要はあるまい。
あと、ほかにLong Aeolian Pianoという作品が面白いから実物を見てみたい。
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Gordon Monahan - Speaker Swinging - audio art:数年前にやったこのページの日本語訳:自分の翻訳を見直すたびに、読みやすい日本語訳って難しいなあ、と思う。
「《スピーカー・スウィンギング》は、閉鎖空間内部に設置された、回転する3つ以上のラウドスピーカーと9つの可聴周波発振器 [audio oscillators] のための実験である。このアイデアは、レズリー・スピーカー [ハモンド・オルガン用の回転式スピーカー] や、音を出しながら動く乗り物や、飛行機や、機械的なものであれ有機的なものであれ、動いている音源を聞くことから思いついた。音源が動くと生じる、位相のずれ、ビブラート、トレモロといった音響プロセスはこの作品の基礎である。同じように [パフォーマーの] 汗、努力、恐怖、誘惑といった要素もそうである。
《スピーカー・スウィンギング》は、電子音楽の典型的なコンサートを生き生きとしたものにしたいという欲望から生じた。そして結果的には、電子音楽に適合的な楽器としてラウドスピーカーを理解したい、という欲望から生じた。
ロータリー・スピーカーの動きとそれに付随するドップラー偏移 [Doppler shifts: ドップラー効果による振動数の変化量] は、トレモロとビブラート回路の中で生じる電子の運動のメタファーとなる。それは、レモロやビブラートという人間の手わざをモデルとして20世紀に作られた、トレモロやビブラートという音響加工メカニズムを模倣するのである。原子の動きを真似ることで、それは、必然的に天上界のことを承認することにもなる。
《スピーカー・スウィンギング》は、初め、ある暑い夏の夜に、走っていた車の窓から大音量で流れてくるAMラジオのヘヴィー・メタルを聞きながら思いついた。車が走り去った時、湿った液体のような音楽が消えていくような瞬間があった。その時、一つの音色 は他の音色に溶け込んでいったかのように感じられたのだ。」
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