分厚い文庫本で全四巻。
東大の歴史というよりも、明治維新から1945年8月15日までの日本の近代史。
膨大な資料を駆使し、原文もふんだんに掲載しつつ語られる「歴史」は、右翼ともサヨクとも左翼とも単純化できない語り口で、世界と歴史は断絶と継続の二重織りなのだ、とする筆者の感慨になんとも説得力を与える記述で、ムチャ面白くて夢中になって読み進めてしまった。
「右傾化」とか「大学の自治独立」とか「カーネーション」とか考えながら読んだ。
時代とか社会は思っているより早く急速に軍国化するようだ。
メモ:別冊 「東京帝国大学が敗れた日」 東大生が体験した「8月15日」 | 特集 - 文藝春秋WEB
天皇と東大〈1〉大日本帝国の誕生 (文春文庫)
立花 隆
天皇と東大〈2〉激突する右翼と左翼 (文春文庫)
立花 隆
天皇と東大〈3〉特攻と玉砕 (文春文庫)
立花 隆
天皇と東大〈4〉大日本帝国の死と再生 (文春文庫)
立花 隆
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