ルッソロのイントナルモーリの復元についてちょっと聞かれただけのことに答えるために、いろいろ調べてしまったので、せっかくなので、メモを残しておく。2009年に復元されたものがけっこうまとまって復元された最初のもの、という理解で良いかもしれない、と考えておこうと思った。
この動画のイントナルモーリはどこが持っているのか?という質問。
どこが持っているか分からないが、たぶん2009年に復元されたものだと思うがその確証もない、というのが答え。典拠の曖昧なものを事例に使うのは研究者としてダメだけど、これはある程度傍証を集められる。
とりあえず以下のようなことを調べたのでメモしておく(調べたといっても基本はネットを検索しただけだが)。
ーーーーーーーーーー
1.
YouTubeのキャプションには「
2.
英語版Wikipediaの「Intonarumori」の「
1.
2.「雑音の芸術」
3.オランダのサウンド・アーティストのWessel Westerveldという人が作ったもの
近年のルッソロ研究として参照すべきChessa, Luciano. 2012. Luigi Russolo, Futurist: Noise, Visual Arts, and the Occult. University of California Press.によると、1は、Luciano Chessaがグラントをとって調査研究したうえで復元
3.
Wikipediaに書かれていないものもたくさんある。
秋山邦晴が復元したことで日本では有名な多摩美のイントナルモーリもそう。というか、一台だけ復元した事例はWikipediaに記載しきれないほど多い、ということかもしれない。
たぶん一番流通しているルッソロ《都市の目覚め》
1の復元をしたLuciano Chessaも、Pietro Verardoなる人物による復元ヴァージョンを参照した、
4.
なので、上記動画のイントナルモーリは、おそらくLuciano Chessaという、ルッソロ研究の著作もある音楽家が復元した
:Luciano Chessa website https://www.lucianochessa.com/
追記:
ところで、色々検索していたら、大友良英さんが2005年に書いたJAMJAM日記を発見した。
ここで、1914(大正4)年の日本の記事で、イギリスでイントナルモーリ初演を見た日本人による報告記事に言及があり、さらに、大友良英さんは2002年に多摩美のイントナルモーリを使って演奏会をしてCDをにもなった、ということを書いている。
でも、このCDはなかなか入手しにくそうだ。以下のようなウェブサイトが出てきたのだけど、
巨大騒音楽器 INTONARUMORI ORCHESTRA*02年多摩美大美術館実況録音 /大友良英 /伊東篤弘 /Sachiko M /秋山徹二 /中村としまる /杉本拓 ヤフオク! - 巨大騒音楽器 INTONARUMORI ORCHESTRA 02年多摩... [b1035586969] - 9,700円 https://nsexjv.worlden.top/
ともあれ、このCD聞いてみたいな。
 
 

0 件のコメント:
コメントを投稿