映画『Coda コーダ あいのうた』公式サイト https://gaga.ne.jp/coda/
主題的に 見ておこうと思って、でも、父と娘の物語として見てしまった。
CODAである娘がデュエットで歌う場面、娘が「人生をすべてあなたに捧げてきた云々」と歌った直後、音が消えてろう者である父親の主観ショット(っていうんだっけ?)になる。しかも主観ショットの最初の一瞬は、父親が画面のこちらがわ(=観客たち)を見る主観ショット。父親たちの「孤独さ」を一瞬で理解させる凄いショットだった。
この秀逸なショットがあったせいで、僕はこの映画を傑作として最後まで見てしまった。なので、この演奏会の後、主人公のCODAの娘とV先生との仲直りの場面が描かれないままに二人がわだかまりもなく話している場面になるが、そういうところも許せる(先生の家族が初登場したり先生が動画で手話を独習したり、という描写があるので、おそらくいくつかのエピソードがカットされたのだろうと思う)。女の子だけが地元を離れるというところで『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』を思い出したりするなど。大学進学を機にサバービアから脱出する娘。僕も娘には「go」と言ってあげたいものである。
コーダ あいのうた - Wikipedia :2014年のフランス映画『エール!』の英語リメイクらしい。アカデミー賞作品賞を受賞したらしい。
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