2012-05-29

DVDで溝口健二『赤線地帯』(1956)

群衆劇で登場人物全員を把握できなかったが、ラーメン屋の場面がジーンときた。
「今にあの時死ななくて良かったって思うようになるわ。」

50年代に日本の映画に電子音が使われた珍しい事例ー映画音楽担当は黛敏郎ーだが、テルミンなどの電子楽器を使ったに過ぎないように聞こえた(→こんな感じの音:http://www.youtube.com/watch?v=xIGyMEFyaCM)。
実際は、これは、クラヴィリオンとミュージカル・ソウとスティール・ギターの使用の特色があるものらしい。

これで「論争」が起きたというのは、まったく不思議だ。電子音に対する違和感は、今から想像がつかないくらい大きかったんだろうなあ。
参考:長門洋平 2009 「溝口健二『赤線地帯』(1956)の音響デザイン」 演劇博物館グローバルCOE紀要『演劇映像学』1(2009年):117-142。


これが「同時代の現代劇」(売春防止法制定前後ー公布は1956年5月24日ーの社会情勢をリアルタイムに取り入れた現代劇)だったってのもなかなか不思議である。
この二年後は『オールウェイズ 三丁目の夕日』の世界なわけで、そこでは描かれないものがいっぱいあるんだろうなあ、と想像させてくれるからだ。
黄金町はどんなとこだったんだろうなあ。

赤線地帯 [DVD]
B001AXVX0M

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露木茂の「ニュース映画で見る昭和」の映像らしい。

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