2011-11-07

DVDで『自由を我等に』(1931)

自由を我等に [DVD]
ルネ・クレール
B0017WCBE8
過去の脱獄仲間だったふたりが社長と労働者として再会し、社長は破滅し、労働者は恋に破れ…といったお話。

面白かったところ
1.社長の工場が蓄音機製造工場(ただしこの映画は「資本主義体制下の労働の機械的管理の風刺」なので、工場描写は戯画化されたものでしかない)
2.ミュージカル仕立て(「ヴォードヴィル喜劇」風と呼ぶらしい)、「セリフの応酬」は少ない、小道具としての蓄音機やレコードが活用されるわけではない、映画音楽はすべて「オーケストラ」の音楽で電子音はゼロ

チャップリンの『モダン・タイムズ』(1936)が工場描写を模倣したらしい。
こういった感じの映画(1シーンを構成するショット数が少なくて、細かなカット割りとかアップがあまりなくて、いかにも「演劇の発展形」に見える映画)は、何年代まであったのか? 音響面も含めて、テクニカルな理由が大きいはず。こういいうった知識は、どの本を勉強すれば良いのか?

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