2011-11-15

DVDでルネ・クレール『眠るパリ Paris qui dort』(1923)

「実験映画」ではない。
ルネ・クレール DVD-BOX 2
ルネ・クレール
B000QCQAMO
これの特典映像じゃなくても、ネット上に幾つかある。


エッフェル塔の頂上で目覚めた男は、パリの時間が止まっていることに気づいた。
実はX博士の発明のおかげでパリの時間が止まっていたのだ。
また飛行場にいたおかげで時間を止められなかった乗客たちも、パリの人々が固まっていることに気付いた。
彼らは、動く人間のいないパリ市内を好き勝手に動きまわる…。

といったリード文がつけられそうなSF。
だけど、当然のことながら、(1920年代のサイレント映画だし)「SF映画」というジャンル映画の典型には見えない。

彼ら(男5人、女1人)は、時間が止まった世界の中で、人の情事や秘密をのぞき見しないし、銀行強盗などもしない。せいぜいレストランでタダ食いしたり公演の池で泳ぎ回るだけ。
また、パリの名所らしいところはほとんど出てこない。前半の大部分はどこかのタワーのうえで撮影されている(じゃないと、「時が止まった世界」を撮影するのは難しかったことだろう)。
あと、前半(男5人と女1人のゴタゴタ)と後半(X博士の姪とその男のゴタゴタ)があまり関係がない。
SFっぽいな、という映像は、23:30頃の「時間停止を説明するための、X博士邸から発射された光線の軌跡の図示」くらいかな。
X博士の家で時間停止が解除された後、例えば32:20頃などの「パリを往来する車」の映像とか、珍しくて面白かった。

◯今回の小道具:フォノグラフ(21:30頃に登場)
フォノグラフに「誰か聞いていたら…に来てください。」と録音されていたので、この時間停止がX博士の仕業であることが分かった。

◯『TOKYO NOBODY』を思い出す。
TOKYO NOBODY―中野正貴写真集中野 正貴
4898150314

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