2011-11-13
DVDで『ドラムライン』(2002)
を見直したのは「これはミュージシャンシップの議論に関連する云々」と聞いたからだが、6年ぶりに見直して、やっぱ偏った映画だ、と思った。
以下、3点。なんじゃそれ、という点を3つ。
1.「ミュージシャンシップ」について
要するに、「楽譜が読めない=can't read music」だと音楽家ではない、という設定の世界なので、楽譜を読めないけどすごい才能でスネア・ドラムを叩く主人公が主役の座に返り咲くためには、楽譜を読めるようになる必要がある、ということだった。
2.この世界で「良い」とされる音楽について
1)
あんまし良くない音楽≒新しい音楽≒ラジオの音楽≒MB大マーチングバンドの音楽
↑
↓
良い音楽≒オールディーズ(60-70年代のソウルとファンク)real music≒「One band, one sound」を合言葉とするA&Tマーチングバンドの音楽
2)
「ハーフタイムのマーチングバンドのほうが本物の試合以上に盛り上がる」という設定で、大学と世界はすべて、マーチングバンドを基準にまわっている。良い音楽もマーチングバンドを基準にまわっている。
が、BGMにはエレキギターとかボーカルとかドラムマシンの音が入る。
あと、「マーチングバンドの演奏」は、確かにスゴイと思うが、「良い」とは思えない。最後のA&TマーチングバンドとMB大マーチングバンドの優劣が、全く分からない。
3.大学生活について
マーチングバンドのレイラは哲学専攻なのだけど、主人公デヴォンと仲直りした後、「専攻はダンス」と言ってるけど、なら、専攻を変えるとか大学をやめるとかしろよ、と思った。
あと「つまらない授業」としての「楽譜分析の授業」で、一生懸命授業してる先生が、かわいそうだ。
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2 件のコメント:
演奏シーンにBGMが被るところもあかん。
個人的に、スネアドラムが全部高音なのが好みじゃない。
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