アキレスと亀 [DVD]
「夫婦の話」だと思うけど、「モダンアート」のパロディみたいなのがいっぱい出てきて面白かった。天涯孤独になった主人公が青年時代に(柳憂怜のときに)美大に行って同級生たちと「アクションペインティング」の真似事したり、中年以降に(ビートたけしになってから)、樋口可南子と一緒にドリッピングの発展形みたいなのを試してみたり。
みんなで輪になって真ん中にいるやつにカラーボールみたいなのを投げて、真ん中にいるやつはそれをバットで打ち返す、ってのは、見た目が面白そうだ。藝祭とかでやってそうだ。
「アート」とか「芸術」にのめり込んで色々見えなくなる人はいるし、僕も他人事然として滑稽に思って笑っててはいけない立ち位置だと思う。ので、僕としては、アーティスト本人にとってアートが実体的なものじゃないわけがないことは肝に命じつつ、「受け手に対してアートとして機能するもの」は必ずしも実体的なものとは限らないこと、を肝に銘じておこう、と思ってみた。
映画としては、人が死ぬ描写や劇的な展開があっさりしているのが面白い。
物語としては、娘が可哀想過ぎる。いくらなんでも、ハッピーエンドの夫婦の物語には見えない。
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結論もオチもシンプルで明確なのに、映画ができるというのは、これは、スゴイことなんじゃないだろうか。
アキレスと亀 インタビュー: 北野武が苦悩の果てに辿り着いた答えとは? - 映画.com: "アートはやってるだけで幸せである"
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