2011-09-30

memo-Kelly, Caleb, ed. 2011. Sound. Series - Documents of Contemporary Art.

アンソロジー。
Dan LanderのSound By Artistsが1990年。
21年後なのだから当たり前なのだけど、「sound art」の規定の仕方がシンプルかつ明快。
サウンド・アートとはジャンルとかムーヴメントとかいうよりもまずはメディア(「油絵」とか「水彩画」のように)だ、なのでこのアンソロジーではコンテンポラリー・アートにおける音の重要性を示すテクストを集めるのだ云々、という言い方がシンプルかつ明快。
こういう言い方はそりゃ当たり前で普通なのだけど、画期的に聞こえるのは、今まで「サウンド・アート」とか「音を使う芸術」よりも「サウンド・アートという言葉が持つ歴史的意義」に理論的関心が向けられてきすぎたからかもしれない(実際のところは、前者にも後者にも、さほど関心は向けられてこなかったかもしれないが)。

コピーライトの問題があってシェフェールのテクストは収録されていないらしい。
こういうのが日本語であると、いろいろ便利なのだが。

Kelly, Caleb, ed. 2011. Sound. Series - Documents of Contemporary Art. London: Whitechapel Gallery, and Cambridgem MA: The MIT Press
Sound (Whitechapel: Documents of Contemporary Art)
Caleb Kelly
0262515687
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Caleb Kellyはこの人(Dr Caleb Kelly - About - The University of Sydney)で、Cracked Media: The Sound of Malfunctionの著者。
0262013142
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Documents of Contemporary Art - Series - The MIT Press:こういうシリーズのひとつ。

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