2023-06-24

メモ:鈴木昭男"いっかいこっきりの「日向ぼっこの空間」”出版記念イベント

鈴木昭男さんの《日向ぼっこの空間》(Akio Suzuki’s "Space in the sun”)のあの場所の録音のリリースを記念して、パフォーマンスとトークイベントがあった。久しぶりに電車に乗り、混雑する渋谷と下北沢に行き、昭男さんのパフォーマンスと話ぶりを堪能。

昭男さんは町の人に説明するところから始めて、東京から網野町に引っ越し、手伝ってくれる仲間や町の人の手助けも得ながら、レンガを造ってそれを山の上まで運んだわけで、たった一日だけ自分だけが音を聴くというただそのためだけの場所を、一年以上かけて作り、春分の日に一日中ただひたすら耳を澄ませたという。それが《日向ぼっこの空間》。なんか不思議なのだけど、《日向ぼっこの空間》は鈴木昭男以外の人もその場所で耳を澄ませるために作られたのではなく、あくまでも鈴木昭男だけが耳を澄ませるために作られたわけで、つまりはこの作品は、町の人や手伝ってくれる人などたくさんの味方を巻き込んで制作したものだからソーシャリー・エンゲージド・アートと言えるようなものなのだろうけど、参加型アートとかではない。

まあそんなアートの分類話みたいなことはどうでも良いのかもしれない。とにかくこの伝説的な作品の効果は絶大で、一言でいえば、この作品は〈音を聴くことは面白い〉というメッセージを発信し続けている。今日も僕は、《日向ぼっこの空間》について語るトークイベントに参加し、パフォーマンスも見て、〈音を聴くことはこんなに面白いのだな〉という意を新たにした。

いつも海外にいるイメージの恩田さんがいたり、打ち上げの席に少し参加させてもらったり、多くの方とお話できた。久しぶりに日付変わってから帰宅した。

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鈴木昭男"いっかいこっきりの「日向ぼっこの空間」”出版記念イベント

https://www.art-into-life.com/phone/news-detail/24

鈴木 昭男(サウンドパフォーマンス): 川崎 義博 (トーク)

日時 : 6月24日(土) 開場 18:00 開演 18:30 (当日は作品の販売を行います)

会場:下北沢アレイホール

料金:3,500円 (当日のみ)

主催/お問合せ : Art into Life / info@art-into-life.com

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一人で食べる吉野家のなんとうまいこと…!

2023-05-11

メモ:研究室でMBAにUSキーボードを接続し、Karabinerで修飾キーを設定するときについて。

付記(2023年5月17日)

久しぶりに接続したら、英語キーボードなのに日本語配列で入力された(Shift+2で「 @」にならない、など)。Karabinerを停止すると、英語版キーボードとして入力される。とはいえKarabinerを使わないわけにはいかない。

Karabinerでちゃんと使用キーボードを英語キーボードであると明示的に設定すべし!!



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以下、ちょっとしたメモ。要するに、 Karabinerで設定するなら、OSデフォルトの機能で修飾キーを変更するのは辞めておいた方が良い、ということ

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研究室でMBAを使うとき、今は、かやこからもらったUSB接続のHHKBを使っているが、これはUSキーボード。

このままだと、日本語入力と英数入力の変換が面倒。デフォルトだと「Control+スペース」とな離、二つのキーを押さないといけないし、明示的に英数入力とかな入力を指定できないし、 Controlキーは commandキーとして使いたい。

なので、Karabinerを使って、◇が刻印されているキー(=commandキー)を「英数」キーと「かな」キーとして設定する。

Karabiner-Elements https://karabiner-elements.pqrs.org/

また、 Controlキーを commandキーに設定する。

このとき、一つ注意点がある。

Macのデフォルトの機能でも修飾キーの機能は色々と設定できる(「システム設定>キーボード>キーボードショートカット>修飾キー」)。Karabinerで設定する場合は、ここはいじらないほうが良い(=デフォルトにしておくのが良い)

じゃないと、なんだか変なことになって、僕は今日、 1時間ほど、commandキーなしでタイピングする必要があって、とても面倒だった。


どうやら何か違う。使用キーボードを明示して、キー交換を指定すれば良さそう。

たぶん。



2023-04-21

自分への励みと促しとして、2022年度の仕事と2023年度の予定(願望)の備忘録

 (今年度から「年度」単位で書いていく。なので、今回だけ、紀要を二年度分メモしておく。)

2022年の業績の多くは2021年度までに書いたものだったので、今年度はあまり仕事しなかったような気もするが、でも忙しかったのだが、これはなんだろう。2022年度に書いたけど2023年度以降に出るものもあるので、こんなものなのだろうか。
単著を出すつもりだったが、出せなかった。でも初校ゲラはもう戻したので、夏までには出るはず! 「次の段階」に行きたい。
サウンド・スタディーズの教科書は今年度中にみなさんから原稿を集めて2024年度には出したい。Keywords in Soundの翻訳は亀の歩みのように進めている。
2023年度は何をどこまでできるだろうか。

以下、メモ。書誌情報に不備はあります。

書いたもの

中川克志. 2022a. 「サウンド・スカルプチュア試論――歴史的展開の素描と仮説の提言――」横浜国立大学都市イノベーション研究院(編)『常盤台人間文化論叢』8: 73-99. https://cir.nii.ac.jp/crid/1390291767840224512
---. 2022b. 「クリスチャン・マークレー再論:世界との交歓」東京都現代美術館(編)2022『クリスチャン・マークレー:トランスレーティング[翻訳する]』(東京都現代美術館、2021年11月20日-2022年2月23日)展覧会図録 東京:左右社:182-190. https://cir.nii.ac.jp/crid/1010576118624455810(←2021年度には完成していた仕事)
---. 2022c. 「日本におけるサウンド・アートの系譜学――京都国際現代音楽フォーラム(1989-1996)をめぐって――」『京都国立近代美術館研究論集 CROSS SECTIONS』10:48-58. https://cir.nii.ac.jp/crid/1520855656142876928

2023年の業績

NAKAGAWA, Katsushi. 2023a. “Case Study on the Process of the Popularization of Kankyō Ongaku: How Brian Eno’s ambient music has become known in 1980s Japan?.” Faculty of Urban Innovation (Yokohama National University) ed. Tokiwadai Journal of Human Sciences, 9: 75-91. (『常盤台人間文化論叢』9: 80-91) http://doi.org/10.18880/00015178


翻訳したもの

:クリスチャン・マークレー展覧会図録に収録された三本
クリスチャン・マークレー&ダグラス・カーン「クリスチャン・マークレー初期 インタビュー」(2003年) 中川克志(訳) 東京都現代美術館(編)2022『クリスチャン・マークレー:トランスレーティング[翻訳する]』:196-202。
クリスチャン・マークレー&刀根康尚「レコード、CD、アナログ、デジタル」(1997年) 中川克志(訳) 東京都現代美術館(編)2022『クリスチャン・マークレー:トランスレーティング[翻訳する]』:203-209。
ダグラス・カーン「サラウンド・サウンド」(2003年) 中川克志(訳) 東京都現代美術館(編)2022『クリスチャン・マークレー:トランスレーティング[翻訳する]』:242-250。

学会発表

"Kankyō Ongaku: How Brian Eno's ambient music has become known in 1980s Japan?"  Session 4-4 of International Association for the Study of Popular Music, at Daegu in Korena. 1330-1400, July, 6th, 2022. http://iaspm2022.org/index.php?gt=pro/pro02

その他の話したこと


1.ワークショップとレクチャー

【大分類】ワークショップ
【項目タイトル】「新しい楽器」を創りたい人のためのワークショップ
【日時・期間】と【会場】2022年8月14日(日)1300-1900は北区立中央公園文化センター(台風で当初予定の0813は中止)、11月23日(水・祝)1400-1630は赤坂区民センター
【説明文】クリエイティヴ・アート・スクール主催の「「新しい楽器」を創りたい人のためのワークショップ」で、毛利嘉孝(東京藝術大学)さんとともにファシリテーターをつとめた。二回目はレクチャーも行った。

2.トークイベント

【大分類】トークイベント
【項目タイトル】「クリスチャン・マークレーとオノマトペ」
【日時・期間】12 月03 日(土)1700-1900
【会場】plus1artギャラリー(大阪谷町六丁目)
【説明文】年末の「チャリティ&オークション」にあわせて、オノマトペを用いる作家クリスチャン・マークレーに関するトークイベントを開催した。

3. JASPM34シンポジウム司会、実行委員長

【大分類】シンポジウム司会
【項目タイトル】日本ポピュラー音楽学会第34回年次大会シンポジウム「ポピュラー音楽研究と「音」というフィールド:現代東アジアの文脈におけるサウンド・スタディーズの可能性」のファイリテーターと司会
【日時・期間】2022年12月17日1300-1700
【会場】東京芸術大学千住キャンパス
【説明文】JASPM34の実行委員長を務めるとともに、阿部万里江(Marié Abe)さん、大友良英さん、山本佳奈子さんが出演するシンポジウムの司会をつとめた。

4.フェリス女学院大学音楽学部 サウンドアート展「とけあうひびき」オープニング・トークイベント

フェリス女学院大学音楽学部 サウンドアート展 とけあうひびき|神奈川県民ホール https://www.kanagawa-kenminhall.com/d/ferris_soundart
【大分類】トークイベント
【項目タイトル】「フェリス女学院大学音楽学部 サウンドアート展 とけあうひびき」トークイベント
【日時・期間】2023年3月18日
【会場】神奈川県民ホール
【説明文】サウンドアート展のオープニングに合わせて開催されるトークイベントに参加する予定

中川克志先生/フェリス女学院大学音楽学部サウンドアート展「とけあうひびき」 オープニングトークに参加します。 - Y-GSC http://www.ygsc-studio.ynu.ac.jp/2023/03/post-20.html
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I am alive.: 自分への励みと促しとして、2021年度の仕事と2022年度の予定(願望)の備忘録 https://after34.blogspot.com/2022/04/20212022.html
I am alive.: 自分への励みと促しとして、2020年度の仕事と2021年度の予定(願望)の備忘録 https://after34.blogspot.com/2021/04/20202021.html
I am alive.: 自分への励みと促しとして、2019年度の仕事と2020年度の予定(願望)の備忘録 https://after34.blogspot.com/2020/07/20192020.html
I am alive.: 自分への励みと促しとして、2018年の仕事と2019年の予定(願望)の備忘録 https://after34.blogspot.com/2018/12/20182019.html


2023-04-11

トークの様子

3月18日に行った、【フェリス女学院大学音楽学部】サウンドアート展「とけあうひびき」@神奈川県民ホールのオープニングトークの模様です。扇風機には胸キュンするという話(9分ごろ)と、魔女の宅急便は最初の10分でクライマックスになるという話(1:10:15ごろ)をしたことは覚えています。この話はまた別のところでもすることでしょう。あと、展示作品とサウンド・アート全般についても話した。お時間のある方、どうぞご覧ください。瀬藤さんの見事な司会ぶりや難波さんのキュレイターとしての勘所みたいなお話も良かったです。

この背後でずっと鳴っているキュンキュンという音は、瀬藤康嗣+三浦秀彦《風が吹けば》の音です。この作品は、この展覧会の後はどうなるのかしら。

自分の姿は見慣れない。僕はトーク・イベントとかではこんな感じなんでしょうねえ。まだずっとマスクしていた時期なので、無精髭が大変なことになっていますが、今は少しマシになってます。もっと落ち着いて前だけ向いて話したら良いのに。

参考:トーク後の感想:I am alive.: メモ:とけあうひびき@神奈川県民ホール https://after34.blogspot.com/2023/03/blog-post.html

2023-03-29

お知らせ:展覧会「吉村 弘 風景の音 音の風景」(2023年4月29日より2023年9月3日まで、神奈川県立近代美術館鎌倉別館)

The exhibition of Hiroshi Yoshimura, known as the pioneer of Kankyō Ongaku, will be held at The Museum of Modern Art, Kamakura Annex, from April 29th to September 3rd, 2023. I hope this occasion will contribute to the acknowledgment of him not only as a composer but also for his activity in the visual art world.

日本のKankyō Ongakuの先駆者として近年世界的に再評価されている吉村弘さんの回顧展が、2023年4月29日(土・祝)〜2023年9月3日(日)に神奈川県立近代美術館鎌倉館で開催されます。2005年に開催されたときより、たくさんの作品が見れるみたいで、楽しみです。会期中には何度かパフォーマンスも企画される予定とのこと。

会期も長めなので、みなさま、行きましょう。吉村弘は「Kankyō Ongakuの作曲家」ってだけではなく、もっと幅広い活動をしていた人だ、ってのがよく分かると思います。

中川はこの展覧会関連の本に吉村弘さんに関する小論を書いたのですが、そちらは展覧会期終了後に出版される見込みです。でも、その本とは別に展覧会図録も作られるとのことです。安心!

Facebookへのポストはこちら

メモ:William Hellermann: Three Weeks in Cincinnati in December

1984年に「Sound/Art」という展覧会を開催したWilliam Hellermannという作曲家がいる。

作曲家がサウンド・アートの展覧会を企画した事例なので、例えば、作曲家の吉村弘さんがSound Gardenを開催した事例と比較できないものかと思って、その展覧会の開催経緯などを調べようとしているのだが、展覧会関連の資料はあまり残っていないらしく、Hellermannさんも2017年に亡くなったし、今のところ手詰まりである。
 
ともあれ、それでやっと、彼の音楽作品を初めてきちんと聴いてみた。最初は右の耳から左の耳に抜けていってよく分からなかったのだが、なんだか記憶に残ったので、何度か聞き返している。ミニマル・ミュージックの70年代後半の展開のひとつとして面白い、と思うようになった。

William Hellermann: Three Weeks in Cincinnati in December
これは、Robert Dickというフルート奏者のために、1979年にWilliam Hellermannが作った作品。タイトルは楽曲とは何の関係もないようだ。
Robert Dickはこの時期、色々な作曲家に自分のために作品を書いてもらっていたらしい。Hellermannはもともと電子音楽を作っていたが、70年代後半にはミニマリストなアプローチを採用してスコアで作品を作るようになったらしく、この時期、ソロ楽器のために作品を4つ作っていたらしい。これはそのうちのひとつ。Robert Dickならば演奏できるだろうということで、3つの特殊奏法を50分ほど続ける作品を作った。3つの特殊奏法とは、循環呼吸奏法[circular breathing for close to one hour]、横隔膜ビブラート[a continuous diaphragm tremolo]、重音奏法[a succession of beautiful yet very challenging multiphonics]。これがずっと続く。なんだか不安定に色々と音が移り変わる感じで、それが少しスリリングで良い。

スコアには常に、意図的に仕込まれたちょっとした即興的な要素[an intentional measure of semi-improvisatory unpredictability]があるらしく、あるページに4音の和音と斜め線のフレーズが書かれているとすると、そこには細かな指示があったりしたらしい(「言ったり来たりする」とか「できるだけ長く」とか「自信を持ってふらふらする」とか)。なので、なんだか不安定に色々と音が移り変わる感じが生じるのだろう。
しかしこれに慣れすぎると面白くなくなるので、Robert Dickは、1983年以降この作品をレパートリーから外したらしい(Robert Dickが自分自身の作曲作品に重点を移した、というのも理由)。

参考
:このライナーノートは、僕が初めて見つけた、William Hellermannについてある程度まとまって書かれている文章だった。今まで探していなかったことを反省。とはいえ、ここでも、なぜ彼がSound/Artを開催したのかは書かれていない。Interviews with American Composers: Barney Childs in Conversation (Music in American Life)という本にもHellermnnへのインタビューが収録されているらしいが、そちらではどうかな。

2023-03-27

2023年3月25日Percussion Sound/Shift vol.5@日の出町シャノアール

Percussion Sound/Shift Vol.5 | Facebook 

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日ノ出町のシャノワールで、Percussion Sound/Shift vol.5。楽しかった。普段は練習パッドでひとりで遊ぶくらいなので、久しぶりに人前で人と一緒に音を出すのは楽しいなあ、と。色んな人と会えたのも嬉しかった。
以下は長い感想です。
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これは、1600開始で2100終演まで20名くらいの打楽器奏者とドラマーが途切れなく入れ替わり立ち替わり、常時3−5名で演奏し続ける、というライブ。コンセプトはこちら。
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Sound/Shiftのコンセプトは、「ギャラリーの生けるインスタレーション」であり出演者が交代でプレイしながら「発展し続けるサウンドスケープ」を作るものである。演奏の多くが長時間にわたるものになるSound/Shiftは時には100人あまりものミュージシャンが、時間をずらして出入りしながら3~5人の集団をつくり、変化し続けるアンサンブルを生み出す。
Percussion Sound/Shiftはこれを打楽器奏者のみで行います。内容は完全即興です。詳しくはこちらをご覧ください:
今回の出演者:
10,000ケルビン, 石原雄治, 加藤哲子, 北山ゆう子, 左方まさよ, 清水博志, タカラマハヤ, 武田義彦, 露木達也, Cindy Drumsme, Eiji Nagamatsu, 永田砂知子, ノブナガケン, 平島聡, Marcos Fernades, ふーちんギド 他Nagamatsu, 永田砂知子, ノブナガケン, 平島聡, Marcos Fernades, ふーちん, yja、アンドモア!!
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同じジャンルの演奏家同士ならこういう企画はありそうな気がするが(みんなでジャンベを叩く、みたいなの。そういうのも一回参加してみたい。)、色々なジャンルの人がいるこういう演奏会はあんまりなさそうな気がする。
それぞれが1人30分演奏するというのを2セットする。ドラムセットは2台あり、ドラムセットだけの人も打楽器だけの人も両方する人もいた。シャノワールにあるピアノを触る人もいたり、声を使ったりする人も数名。演奏者の交代は10分刻みで事前に決められていて、10分ごとに演奏者の数は変化していく。僕の一回目の演奏は開始二時間後に始まり、「5人(ドラムセット2人)→ 3人(ドラムセット1人)→ 4人(ドラムセット2人)」と変化した。
誰がどんな演奏するのか、全体を事前に把握できる人は誰もいなくて、それぞれ事前にそれなりにある程度ネタを用意していても基本的には即興で、その場に生じている音の流れの中に飛び込んで、その流れに合わせて自分のリズムを加えたり、自分でペースを作って全体を少し変えようとしたり、周りとはまったく違う流れをひとりで出したり、していく。出演順は企画者(?)のマルコスさんが決めるけど、どんな音になるかを事前に予想出来るわけもなし。
複数で即興でリズムを出すと、リズムでアンサンブルを作ろうとする流れと、それぞれに独立したリズムを出していこうとする流れが出てくる。演奏者の交代時などリズムが途切れかけたりする場面もあるが、途切れるからといって聞き応えがゼロになるわけではない。全体の流れをまとめて引っ張っていこうとするリズムがあったり、そういうリズムに合わせていこうとする流れや、あえて別のリズムを出していこうとする流れがあったりもする。それぞれの演奏者がその場の流れ(≒サウンドスケープ)にどう合わせようとするのか/しないのか、どんなやり方で合わせるのか/合わせないのか、といったことが、面白い。ずっと、へー、とか、ほー、とか思って聞いてしまう。5時間ずっと途切れなくこれが続くのだけど、不思議なことに、驚くほど飽きない。緩急とか音色の多様性とか音の足し引きとかアンサンブルの駆け引きの妙が楽しい。色々な音楽家(あるいは打楽器奏者)がいるなあ、と感じ入る。
だけど、やはりあくまでも打楽器アンサンブルなので、コンガとかドラムセットがグルーヴィなリズムを演奏すると、どうしても盛り上がってしまわざるを得なくて、みんなノリノリになってしまう。それはそれで、もちろん、盛り上がる。かなり盛り上がる。
ただまあ、長いし区切りもないので、「全部見る」つもりはナシで楽しむのが良いと思う。僕はずっと見てたけど、時々息抜きして外に行くくらいが良かったのかもしれない。できれば、晴れた野外で他の演し物と一緒にできたらサイコーに面白いかもしれない。あるいはそれともやはり、これは、ライブハウスとかギャラリーとか、ある程度は集中して見れる場所でやるから面白いのだろうか。
まあ、こんな風に色々と言うだけなら簡単で、何にせよ実際に動いて出演者を集めて場所とかPAとか準備してきちんと告知してイベントを仕切るって、大変だ。マルコスさん、すげえ。ありがとうございました。PAとかドラムセッティングとか、杉本さん、みなさま、ありがとうございました。楽しく遊ばせてもらいました。
そういう場所で、僕がどういう打楽器奏者になるかというと、飛び道具的なことをするひと、になります。前回六本木のスーパーデラックスでvol4に参加したのが2014年9月で、その時は、打楽器を叩くのは途中で辞めて、新聞紙を細くちぎるパフォーマンスをする人になりました。その時はドラムセットも叩いたけど、たしか、サム・ベネットさんの指揮に従って演奏するドラマーになった。
今回もいつもの新聞紙セットとおもちゃでリズムを刻んだわけですが、1回目の出番で使った「押すと鳴く鶏」と紙飛行機は上手くできたと思います。新聞紙も楽しく叩けた。二回目の出番のシャボン玉はあまりたくさん出なくて、残念だった。新聞紙セットに取り付けた木片は、思ったより表情豊かだった。二回目の出番では、露木さんのドラムかっこいいなあと思いつつひらしまさんと3人で演奏した後に、ふーちんさんが出てきた瞬間、「おお、かっこいい、これは負けた」と思ってしまいました。勝ち負けの問題じゃないのだけど、後の時間は主観的には、他の人の演奏をずっと聴くモードに移行してしまってました。清水さんとふーちんさんで終える、というのは、上手い組み合わせだったんじゃないかと思います。
なんつうか、みんな上手いしかっこいい。自分は色物だという認識が強いので、「ドラムセットとか打楽器とかを一発叩いただけでかっこいい人」とか「ひとりでグルーヴを叩き出せる人」に憧れます。僕も50歳までに軌道修正できないものか。
小学生の時に岡林ロックンロールセンターのライブを見たことがあります、新聞紙叩いてましたよね、という20歳の大学生に会って、久しぶりに「教員と学生」というロールプレイの外側で20歳の若者に会って、少し混乱してしまいました。なんか、そういう感覚がすっかり薄れていた。不覚。ぜひとも5年後か10年後くらいまでに再会して、バンドに誘って欲しいです。20歳のくせにブルースとかばっか聞いているらしいので、Alabaster DePlumeをおすすめしておきました。マルコスさん、海くんに「Alabaster DePlume」という綴りを教えてあげておいてください。
楽しかった。

2023-03-24

ハムスター天使(室井尚さん)逝去の報を聞いて、メモ

Facebookへのポストはこちら) 

横浜国大からの連絡で知りましたが、3月21日に室井尚先生が亡くなられたそうです。葬儀などは親族で済ませたとのことです。

僕は2011年度に横浜国大に着任しましたが、室井先生に拾ってもらったような感じです。そもそもは岩城先生が京大の集中講義に呼んだ先生として知り、岩城科研のお手伝いをしていたのでそこでも顔は覚えられていたはずです。で、ぼやかして書きますが、 2010年ごろに、食っていけそうにないので契約社員の面接に行ったら慰められたことなどを書いていた僕のブログを面白がってくれていたらしく、ある日、ちょうどバイトの面接に行こうとしていた直前に室井先生から電話がかかってきて、横国に拾ってもらうキッカケになるようなことを電話で話しました。その日は「ハムスター天使の日」として、毎年、僕のGoogleカレンダーに表示されています。おかげさまで、面接はしたけどそのバイトはせずにすみ、その翌年から横国で働き始めて、今のところきっちりと食っていけています。

とにかく、少し離れたところから見ていると、色々と騒動を起こしているように見えて、面白い人でした。近くにいると色々あるので、僕の場合は、少し離れている方が良かった、ということはあります。それはもうどうでも良いことでしょう。あと、自分の所属組織にいると、ゴタゴタがあった時に頼もしかった。

僕が彼から強烈に学んだことがあります。「人は自分が面白いと思うことをやり続けるべきだ」ということです。一貫してそうしようとし続けた人として、僕は彼を尊敬しています。規模とか方向性とかスケールとかやり方とか何から何まで何もかも違うけど、実は、僕もそうしていこう、と思いながら生きています(あと「大学の学務をバッチリやっておくと好きなことができる」ということも学びました。こちらも僕にはまだまだ難しい)。

ここ数年はそんなに近しい存在として交流していたわけでもありませんが、昨年10月京都の美学会で久しぶりに一言二言だけ言葉を交わし、「まあ、中川みたいなもんが働けているってことは、国立大学も捨てたもんじゃないかもな」と言ってました。久しぶりに話した内容としては、良い内容だったのでは。

しんみりするとかいう感じではありませんが、とにかく、まだ若い。

早い。

メモ: Remote X

Remote X – Documentation (Kaegi / Karrenbauer) from Rimini Protokoll on Vimeo.

毛雅芬さんの論文を読んで、こういう作品があることを知った。
Mon, Ya-Feng. 2021. “Summon the Cinematic?” In The Oxford Handbook of Cinematic Listening, edited by Carlo Cenciarelli, 654–68. Oxford University Press. https://doi.org/10.1093/oxfordhb/9780190853617.013.16.

三人のアーティスト(?)のコレクティブのRimini Protokollというものがあり、そのプロジェクトのひとつがRemote Xというもので、これは、世界各地で行われるsoundwalkのようなもので、その台湾編であるRemote Taiwanについて論じたもの。

ドクメンタでKarlsruheでジャネット・カーディフの体験したけど、あれ、面白かった。
Alter Bahnhof Video Walk | Janet Cardiff & George Bures Miller https://cardiffmiller.com/walks/alter-bahnhof-video-walk/

vimeoの映像を確認する限りでは、こちらは音声指示は人工音声によるもののようだ。どれくらいの移動距離があるのだろう。
こういうのはぜひとも体験してみたいところだ。

2023-03-18

メモ:とけあうひびき@神奈川県民ホール

https://www.facebook.com/katsushi.nakagawa.9/posts/pfbid02ZWdZAjJGUfUb7Jou4KDaWxKNyRtYRQRonLByrh7i8Poo1idKaxmAE2gVo3LgEgLZl

とけあうひびき@神奈川県民ホール

オープニングトークにお誘いいただき、サウンドアートと展示作品について、なんやかやとお喋りした。作家の瀬藤さんとキュレーターの難波さんと研究者の中川が話したが、中川でも難波さんでもなく、瀬藤さんが見事な司会ぶりで僕らをうまく回してくれた。
展覧会は三人の作家による10個ほどの作品展示で、テーマが絞れているけど多様な経験もできるし、良い展覧会だった。一週間で終わるのはもったいない。
最初に地下一回で出会う笹の作品がまず秀逸。竹の枝や笹の先に身体がちょっと触れられて音が出るとか、そういう経験が抽出されている(扇風機で笹に風が当てられているのも良い。日本の音響的アヴァンギャルドのことを知っていると、扇風機が使われていると胸がキュンとするのだ、とトークで話したが、うまく伝わっただろうか?)。一部屋しっかり使って建物の外からリアルタイムで転送されてくる音を聴く作品も、思い切りがあってすごい。作品の焦点をきり絞っていて、何だか思い切りの良い作品だな、と思った。
とはいえ、ミニマルに振り切ることがこの展覧会の主眼ではなく、むしろ、他の作品の音が聞こえてくるのも面白みのひとつになる、というのがこの展覧会の良いところ。響きはとけあうし、重なり合っていた。sawako さんの作品に含まれる水琴窟の音と、中西さんの傘入れ作品の水の音と、瀬藤+三浦さんの桶作品の不思議な音と。全部混ざった状態を聞くのもそれなりに面白い。などなど。
学生さんの作品もあって、それぞれ売りになるポイントもあるが欠点もはっきり見えるなあとか思ってたが、みんな、初めて人前に出す作品を作ったらしい! 初めてでこれか、と思うと、なんかすごいしっかりしてんな、と思った。

帰りの電車のなかで書いているので、そろそろ弘明寺に着くので、ここらへんでおしまい。他の個々の作品についても色々と書いてみたいことはあるけど、最後に、瀬藤+三浦さんの桶作品について(全部作品名がテキトーで申し訳ない)。
これはスピーカーの上に天井からマイクをバネで吊るして、マイクに3台の扇風機の風を当てる、という作品。マイクとスピーカーとの間のフィードバック音を使うという点で、スティーブ・ライヒの《振り子の音楽》的なメカニズム。バネを使って不安定に上下に動くモノに扇風機を当てるという点で、小杉武久的な胸キュン要素もある。なので、ああこれはあんな感じの音なんだろうな、と予想のつく人もいるかもしれない。
しかし、たぶんその予想は外れている。この作品は、鳥の鳴き声のような、あるいはバードコールのような音を発する。しかも、天井から吊るされて扇風機に揺らされるマイクは、桶に入ったスピーカーの周りを可愛らしく飛び跳ねている。この音と挙動は、他では見聞きした覚えがない。たぶん。一見と一聴の価値があります。
「そこでしかできない聴取体験蒐集家」としては、ここでしか見聞きできないものを見聞きできて良い展覧会でした。来週までとはマジもったいない。

2023-03-17

メモ:Steina and Woody Vasulka

60年代末から70年代のいわゆるヴィデオ・アートの先駆者。The Kitchenの創設者。 “Violin Power”という作品が Forde, Kathleen. 2005. What Sound Does a Color Make? New York: Independent Curators International. という展覧会図録(というか小冊子)に掲載されていて、知った。 Steina and Woody Vasulka - Wikipedia

Steina, “Violin Power” (1969–1978) from The Kitchen on Vimeo.

1/2" Open Reel video, b&w, sound, 10:04 min. Courtesy of the artist and BERG Contemporary.

Steina terms this procedural work "a demo tape on how to play video on the violin." Her background as a violinist and her evolution from musician to visual artist is referenced through an analogy of video camera to musical instrument. Steina is first seen in footage from 1969, playing the violin and then singing to The Beatles' Let It Be. As succeeding segments trace a chronological progression, Steina layers imagery and time. The violin itself ultimately becomes an image generating tool, as she connects it to imaging devices, creating abstract visual transpositions of sound and vibrations. This unconventional self-portrait is a study of the relationship of music to electronic image.

“Violin Power” is an ongoing work, with experiments dating back to 1969. It is a study of the relationship between music and electronic image, in which Steina's violin becomes an image generating tool. The sounds, movements and vibrations of the violin affect the sculptural patterns and images that we see in live performances, and video documentations. Originally interfacing the sounds of her acoustic violin with a microphone, the classically trained Steina performed for a camera on the violin which was connected to multiple image-processing devices. Since 1992 these acoustic demonstrations have been replaced by performance using a 5-string Zeta Violin with MIDI output, allowing for a much wider variety of control. Since the late nineties Steina has used a PowrBook and the software program Image/ine, which she developed at STEIM in consultation with Tom Demayer.

2023-03-12

研究室のUbuntuをインストールするパソコン本体の変更

なので、まだ変更していない。

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研究室のUbuntuをインストールするパソコン本体を、少しだけ良いiMacに変更した。iMac 2010 (iMac 11.2)からiMac late 2013 (iMac 14.3)に変更。cpuがCore i5 CPU680 @ 3.60Ghz *4 から Cpre i7-4770S cpu @ 3.10GHz *8になった。

速くなるはず、と思ったが、ブラウザ起動時間とかだと、体感時間がほぼ変わらず、むしろ遅い。なんで?

新しい環境を構築し直すのは面倒なので、なんとか楽できないものかと探してみて、Timeshiftというアプリを知り、Timeshiftで取得した古いパソコンのバックアップを、新しいパソコンに復元しようとした。が、新しいパソコンでは、バックアップが認識されなかった。

なので、rsyncで/homeディレクトリ以下をコピペ、というのを試してみようとしている。

Linuxコマンド【 rsync 】高速なファイル同期(バックアップ) - Linux入門 - Webkaru https://webkaru.net/linux/rsync-command/

できなかった…!

ううむ、そういうことはできないのか???

2023-03-08

メモ:Dropbox PasswordsからBitwardenに移行した

 DropboxからGoogleドライブに移行するのに伴い、パスワード管理ソフトも移行する必要があった。

最初は、買取り式で使えるので「SafeInCloud PRO」を使おうと思っていたのだが、移行しようとして、こちらはLinuxでは使えないことに気づき、断念。

オープンソースのパスワード管理ソフトは少し怖いが、「bitwarden」を使うことにする。こちらは他のアプリからインポートする機能が充実しているのだが、Dropbox Passwordsは対応していなかった…。

こちらのウェブサイトの情報を参照し、移行した。素晴らしい。

参考:【簡単コピペ】DropboxPasswordsからBitwardenに移行する方法 | エモノログ-サブスク情報発信-

しばらく使ってみる。

2023-03-05

メモ:横田増生『潜入ルポ amazon帝国』(2019)

ばぁばから送ってもらったたくさんの未読絵本があるけど娘が図書館で絵本を借りる時、父も自宅にたくさんの未読本があるけど本を借りてしまう。

amazonのルポを読む。一気読みする。
自分がamazonに恩恵を受けてamazonに侵食されてamazonに依存して、色々な生態系(小売業とか配送業とか)を独善的に破壊することに手を貸しているということを、深く思い知るのだった。
本屋さんも出版社も色々な形態で存在していて欲しいと思いつつ、自分は便利にポチっと買い物したいし、amazonプライムで毎日ヒロシの動画を見ているし、Kindle使ってるし、図書館も使うし古本も買うし、宅配便も便利に安く使いたいし。

2023-03-03

3月18日に「とけあうひびき」展のオープニングトークに参加


3月18日に、フェリス女学院大学の瀬藤康嗣さんにお誘いいただいて、「とけあうひびき」展のオープニングトークに参加します。どんな話に転がって行くのやら。楽しみにしています。

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オープニングトーク「サウンドアートって何?」
瀬藤康嗣、難波祐子(キュレーター)、中川克志(横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授)

日程|3月18日(土) 15:00開始
場所|第5展示室
料金|無料
予約|不要
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https://ferris-music.com/exhibition2023/

2023-02-27

keyboardのレイアウトが変なので、入力ソースに「日本語」をもう一度入れた

しかし、気づくと、ちゃんと設定されていた…!!!
「何も変わらなかった」と書いて、「情報収集」している間にしたことは、「入力ソース」を「日本語(Mozc)」だけでなく「日本語」もインストールしている状態に戻したこと。
なぜこれでちゃんと設定されるようになったかは分からないが、とにかく、今後は、Ubuntu再インストール後に、入力ソースから「日本語」を削除しないこと

情報収集
:「USBハブ付有線プレミアムメンブレンキーボード - TK-FCM094HBK」は108キーだが、106キーで設定してみることにした。

何も変わらなかった…。

疑似メカニカルキーボードとして「TK-FCM094HBK」を使っているのだが、なぜか、キーボードに印字されているカギカッコなどがそのとおり入力できないので、キーボードのレイアウトを変更したいのだけど、方法が分からないので、fctixとやらをインストールしてみることにした。今からログアウトして、どうなるか試してみる。
インストールした直後にfctixではなくfctix5とやらがあるらしいことを知ったので、そちらもインストールしてみた。どうなるだろう。

参考


2023-02-24

メモ:デュフレンヌ 1995(1991) 『眼と耳 見えるものと聞こえるものの現象学』

Googleドライブへの移行中、何かネタはないかと思って、デュフレンヌ『眼と耳 見えるものと聞こえるものの現象学』をしっかり読んでみて、疲れた。


基本的には、楽譜に書かれた西洋芸術音楽だけを「音楽」ととらえる知性が、音楽と絵画との「結合」や「親近性」について考察する際にどのような思考を行うか、という事例。スターンが揶揄しつつきれいにまとめてくれた視聴覚連騰の典型的な事例のひとつ。
「レコード」とか「録音」のことをほぼ考えていない。だからこそ逆に、この議論は〈レコード音楽とは、それ以前の音楽とは異なる新しい芸術である〉という理解に基づいて「それ以前の音楽」についてだけ考察する議論だ、と見える瞬間もあるかもしれない。しかし、だとしても、そこで考察される「音楽」は「エクリチュールとしての西洋芸術音楽」でしかないので、やはりキツイ。書かれない音楽もたくさんあるのに。
この議論が、どのような理解に対して有効な知見を供するのか、分からない。なぜ、1991年に訳出されたのだろう? 1950年代とか1960年代とかなら分からなくもないのだが。

さて、どう使おう。
https://www.amazon.co.jp/%E7%9C%BC%E3%81%A8%E8%80%B3%E2%80%95%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%A8%E8%81%9E%E3%81%93%E3%81%88%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AE%E7%8F%BE%E8%B1%A1%E5%AD%A6-%E3%83%9F%E3%82%B1%E3%83%AB-%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%8C/dp/4622030756

2023-02-19

メモ:筒井康隆『残像に口紅を』

面白くて読み耽ってしまった。でも、小説に使う言葉から一音ずつ取っていくという小説が、なぜ、こんなに面白かったのだろう。最後に第三部で、ほとんど何も語れなくなるところに到達した時に読者が感じるカタルシスは、何なんだろう。

そういう小説でないことは承知の上だが、主人公の小説家は御影を仕事場にしているという設定で、ただそれだけで懐かしかった。

帯の「TikTokで超話題」って何のことだろう。そういうことに疎くなった。これが老いなのだろう。そのうち老いさらばえて、本当に老いさらばえて、誰にも何の影響も与えず死んでいくのかもしれない。

2023-02-02

仕事の片手間にlubunutuの初期設定いくつか

基本

Lubuntu 20.04でCtrlキーとCapsLockキーを入れ替える https://www.ooub.net/archives/log632


午前11時39分

lubuntuはタスクバー(lubuntu用語で「パネル」)を消去できてしまうので要注意!!!

消去してしまうと電源ボタンも消えてしまう。

下のサイトのままでは復活できなかったが、とりあえず「lxpanel」というコマンドをインストールして、実行したら、タスクバーは復活した。しかし、前とは違うデザインで復活した…。なんだ、これは…。

参考:lubuntuでタスクバーを消してしまったら: M Collection https://m-collection.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/lubuntu-0533.html

と思ったら、「lxpanel」というコマンドを実行しているターミナルを消すと、「パネル」も消えてしまう。どうしよう…。

Ubuntuでは重いのでlubuntuをインストールしてみる

2時間弱でできそう(今、午前10時49分)。

lubuntuマシンは音楽聞いたり映像見たりするだけで、あまり日本語入力しないはずなので、Ubuntuのままでも良かったのだが。

Ubuntuから 

$ sudo apt-get install lubuntu-desktop

でインストールしたら、うまくlubuntuで起動してくれない。なので、クリーンインストールしてみることにした。

UNetBootinというアプリを使うと起動USBメモリを作れるという情報が見つかったのだけど、インストールしてみようとしたら、見つからなかった。もう少し探したらデフォルトの機能でできそうだったので、いま、作成中。

午前中の待機時間中に、仕事の合間に、できると良いのだが。


参考:UbuntuでUSB起動メディアを作成する。 - freefielder.jp https://freefielder.jp/blog/2021/05/ubuntu-bootable-usb-flash.html

2023-01-31

ユニバーサルコントロールで修飾キーを変更する場合、OSのヴァージョンを合わせなければいけない?

変化なし。使えなかった…。

Macの操作は間違えていないから、キーボードのファームウェアの更新を提案された。

ダウンロード | REALFORCE | 日本製プレミアムキーボードの最高峰 https://www.realforce.co.jp/support/download/keyboard_mac.html

製品 : REALFORCE SA for Mac / R2SA-JP3M-WH | REALFORCE | 日本製プレミアムキーボードの最高峰 https://www.realforce.co.jp/products/discontinued/R2SA-JP3M-WH/

一週間後、今度はMac miniからM2をコントロールしようとしたら同じ症状が再発。現在(2023年1月31日午前9時17分)、サポートに問い合わせ中。

自宅でM2 MacからMac miniをユニバーサルコントロールで操作する時、なぜか修飾キーの変更ができなくて困っていた(=ctrlキーをcommandキーに割り当てているのだが、ユニバーサルコントロールを使っているときは「設定」から修飾キーを変更しても変更設定ができなかった)のだけど、OSをどちらも13.2に変えたら、できるようになった(13.0と13.1だった)。

ちょっと違うだけで使えないとは…。

Mac miniが新しいOSに対応できなくなったら、TeleportとかBarrierとかSynergyとかを試さなければいけない。

2023-01-28

メモ:北條知子さんの『UNFINISHED DESCRIPTIONS』

アーティストの北條知子さんが2018年にロンドンで行った展覧会のカタログ(2022年)とレコード、付属のカードを送っていただきました。オノ・ヨーコが1966年にロンドンのIndica Gallery で行った展示を元にした作品群らしく、7つほどあるみたいで、カタログを眺める限りでは、写真、録音、カバン、本、ビデオ、などがあるけど、30人のコントリビューターが制作したO14という作品があるみたいで、どうやらこれは、色々な人がワードスコアを作成したものらしく、会期中にそのパフォーマンスが行われたみたいです。

すごい雑駁で適当な感想で申し訳ないが、こういう(=いろんな人が作る)ワードスコアのパフォーマンスは、なんとなく楽しい。さすが実験音楽とシアターのためのアンサンブルの出身!

ステートメント:Unfinished Descriptions | Tomoko Hojo 

パフォーマンスの記録動画、探してみたら、あった。りんご食べてた(06:40あたり)。


この展示を再構成したものが2020年にsoco1010という場所で展示されていたらしい。こちらは見に行けなかった。


参考:Sound Postcard Walking Piece / 2021-2022

このボタンを押すと音楽が再生されるポストカード、去年の夏頃に入手したのだけど、年末くらいに電池が切れてしまった…。


一度もお会いしたことがないので、一度くらいどこかで会ってお話ししてみたいですね。いつか、そのうち、ぜひ。


追記:

「探してみたら、あった」というのは、ほんと便利な世の中なんだけど、でも、本当のところ、これは一体どういうことなんだろう。実際にギャラリーでこのパフォーマンスを体験することとは絶対的に違うけど、違うからと言ってだからなんだというのだろう。

などなど。

2023-01-19

メモ:泉山中三『頭がさえるサウンド勉強術 音響心理学が解明した音の効果』(ごま書房、1980年)

1980年代の資料として入手した。「サウンド世代と呼ばれる最近の若者」に向けて「音楽によって勉強の能率を上げるという”サウンド勉強術”」を紹介する本。「音楽が人間の精神活動に刺激を与えることは、音響心理学の実験結果で明らかにされているが、この音楽の効用を積極的に取り入れるのが”サウンド勉強術”である」とのこと。さらに、音楽ファンを、ロック派、クラシック派、ポップ派、ムード派の四つに分類し、その分類に従ってレコードを紹介している。レコード会社と型番の紹介だけで、レコード・ジャケットの掲載や発売年の紹介などはない。

なんだ、このトンデモ本は…と思ったが、1980年の新書なのに「環境音楽」や「ブライアン・イーノ」に言及していた。1980年といえば、イーノのアンビエント・ミュージックについては、Rock Magazine誌ではじっくり紹介されていたが、より一般的なレベルではまだあまり知られていなかったんじゃないかと思うので、著者はけっこう専門家かもしれないと思って著者紹介を見れば、著者は、日本BGM協会理事なども務め、「日本のBGM不急に献身的努力を重ねてきた」人とのことだった。とりあえず、日本でかなり早い時期に「環境音楽」を紹介した事例の一つかもしれない、と考えておこう。実際のところはどうなんだろう。

次のような文章は、1980年日本で発売された一般向けの新書としては、けっこう珍しいはず。

「 話はすこし横道にそれるが、この環境音楽という考え方は、古典派、ロマン派、純粋鑑賞用の 音楽の時代を経て、近代・現代音楽で大きく見なおされている。

 たとえば、近代の作曲家の先駆といわれるエリック・サティは、「家具の音楽」といういい方 で、自分の音楽をコンサート会場用の楽曲でなく、「机の上にあるトランプ」や「パイプ」のよ うに存在する音楽でありたいといった。また、ロックの領域で活躍する作曲家ブライアン・イーノは、 「空港のための音楽」や「病院のための音楽」といった、ある特定された環境のための音楽を、数多く作曲している。

 考えてみれば、現代は、音楽史上もっとも環境音楽が盛んな時代といえるかもしれない。デパ ートや駅のホームや工場でBGMが使われるばかりでなく、現代の作曲家が作る音楽といえば、 テレビドラマや映画を盛り上げるための音楽であり、商品をより引き立たせるためのCMソングである。こう考えると、現代は環境音楽全盛の時代であり、BGMが世の中に充満している時代である。老婆心からいわせてもらえるなら、音楽があまりにも過剰なために自分を見失うこと になりがちである。自分に合った、勉強に合ったサウンドを自分なりに見つけ、効果的な使用法 を身につけておくことは、逆に言えば環境の中で、自分を見失わないためにも必要なことであろう。」(23)


頭がさえるサウンド勉強術 / 泉山中三 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784341012397

KAKEN — 研究者をさがす | 泉山 中三 (70119642) https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000070119642/

:名前は「まさみ」と読むらしい。 

2023-01-11

メモ:研究室の環境を変えた。

追記:2023年1月12日午後3時35分

原因不明だがBarrierでMac→Ubuntuを操作できない。接続はできたが、Ubuntu上でマウスを操作できない…。なので、二つのマウスを操作している。

MacBook Air early 2015にDVI経由で外付けモニタをつけると、時々カクカクする。処理速度が追いついていない???

左側に移動したUbuntuのカメラが壊れたっぽい。

関係ないはずだが、プリンタも壊れた。「紙が詰まりました。」という表示が出て、中を何度も掃除しても、何度も電源を切っても、操作を受け付けなくなった…。

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https://www.facebook.com/katsushi.nakagawa.9/posts/pfbid02pwnhiyiGEzmN2kYCNjZCttWJEQ8SXQjSLY9JTrCFQkrew5JN7gvqqhyueAPFEBxhl

研究室の模様替え。古いMacBook Airを研究室に備え付けてubuntuはサブ機に。一時間半ほど。机を掃除する良い機会になりました。


2023-01-09

MacBook Air 2022 M2:ノッチでメニューバーが隠れる

昨日からメニューバーにドロップボックスが表示されなくて、インストールし直したり色々やっていたけれど、つまりは、メニューバーがノッチの裏に表示されて隠されていた、ということだったらしい。Appleはなぜこんな間抜けな事態を放って置くのだろう?

Bartenderというメニューバー整理アプリがあるが、こちらは2000円くらいする。でも、それ以外にやりようはないかも…。

【macアプリ】Bartender 4でMacbookのノッチを活用する方法

2023-01-06

マウス共有ソフトはBarrier?


2023年1月7日

1. Macbook Air early 2015とUbuntuの二台で運用 ←Barrierを使う

2. MBA M2も含めて使う場合は、Synergy有料版を使う

3. 数カ月後、BarrierがM2チップに対応するのを待つ。

一昨日に届いたMacBook Airをようやく初めて起動して、BarrierがM2では起動しないことが発覚した!

Google IMEも使えないし。別のアプリを探るか…。

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予定していたものが来年度に繰り越しになったので、年度末予算でMacBook Air M2を購入した。その予定していたもののための予算を来年度予算から確保できるかどうか頭が痛いが、今買わないと、たぶん来年度になると、新しいMacを購入するためのまとまった金額が手元にある、という状態にはもうならないので。

なので、研究室では、Ubuntu (iMac 2010に入れている)をメインに使わない環境を構築する方向で考えることになった。

ということで、新しいM2を持ち運びしつつ、研究室にはUbuntu (iMac 2010)とMacBook Air early 2015とを研究室に置いておく、という環境を考えることにする。

M1やM2 Macは、外部ディスプレイ出力は1台に制限されている。なので、デュアルディスプレイ環境を簡単に設定できない。

M2とearly 2015を同時に使うことでデュアルディスプレイ環境を構築できる、と考えた。

ただし、古い方のMacBook Airはearly 2015なので、古いとはいえまだ十分使えるのだが、でも、ユニバーサルコントロールはできない。つまり、Mac標準の機能で、新しいMacBook Airからコントロールできない。

そこで、マウス共有ソフトを探した。クロスプラットフォームでフリーで使うなら、今はBarrierというものがあることを知った。Barrierの前身のSynergy(高の原にいた頃に使ったことがある気がする)は、3台以上接続するには有料。設定は簡単だった。

これで、研究室では、自宅から持ってきたM2Macを母艦あるいはサーバーにして、early 2015とUbuntuをコントロールする、というやり方で、2枚以上のディスプレイで作業できるはず。

たぶん。


参考:

「Synergy」代替アプリ「Barrier」でキーボード・マウス共用 | Macのアンチョコ https://yama-mac.com/synergy_alternative_app_barrier/

barrierを使ってLinux・macOS間でキーボード・マウス・クリップボードを共有する https://zenn.dev/sunaemon/articles/81471b9431ff2c

カーソルが移動しない場合 https://eizone.info/barrier/


→2023年1月11日午後2時54分:「サーバーの構成設定」でクライアントの「モニター名」を追加すると接続することもある



2023-01-01

メモ:アマプラで『学生野郎と娘たち』(1960)

学生野郎と娘たち | 映画 | 日活 https://www.nikkatsu.com/movie/20418.html

大晦日に首のぎっくり腰に見舞われて元旦は寝正月せざるをえず、眠れないので、昨年末から殿山泰司のエッセイの面白さにやられたこともあり、アマプラで殿山泰司と検索して出てきた映画をテキトーに選んで見てみた。殿山泰司の出演は1シーンだけだったような気がするが、存在感は抜群だ。ピエール瀧みたいだな。

大学の授業料値上げを遠因とする学生たちのアレヤコレヤが物語の筋なのだが、隔世の感が強すぎて、なかなか…。哲学ビエンナーレ出席のため10年ぶりに帰国した博士号を4つ取得した37歳の学者が出てきて、日本の大学は大学と呼ぶに値しない云々ということを言うのだが、4つの博士号ってなんだろう…。哲学と倫理学と文学と歴史学とかかな???

あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いします

そろそろ単著『サウンド・アートの系譜学』を出せそうです。

2023年は飛躍の年です。去年も同じこと言ってましたが。

(いくつかの意味で、居場所を変えたい。)